最先端レベルの高精度全身骨密度測定器で最先端レベルの高精度全身骨密度測定器で正確な検査を受けましょう正確な検査を受けましょう骨塩定量機器での撮影骨塩定量機器での撮影Uzumasa Healthy Newspaper(特別号 No.85)骨密度(14)腰椎の骨密度を表示大■骨の骨密度を表示中央の黒い曲線が年齢から見た平均的な骨密度を表します。腰椎1箇所ずつのTBSを計測して表示しています。TBSとは骨の質を評価するスコアです。検査レポート1-2.5SD以下(おおむね70%未満)を骨粗鬆症と診断します。60%未満は骨折リスクが高い状態です。TBSの評価により骨密度は低くないけれど骨質の劣化により骨折しやすいケースを発見することができます。 うずまさ診療所では、全身で骨密度を測定する装置を設置しており、これまで3年間でおよそ3000件の検査を行ってきました。骨密度だけでは評価できない骨質(細かな骨梁構造によりもたらせる骨のしなやかさ)もあわせて評価し、治療につなげています。今後も精度の高い評価を行い、骨粗鬆症を原因としておこる骨折の予防に努めてまいります。骨粗鬆症は骨の強度や質の低下をきたし、骨折しやすくなる状態です。骨粗鬆症による骨強度の低下は気づかぬうちに徐々に起こり、骨折するまでほとんど症状を呈することはありません。皆様はご自身の骨の状態についてどうお考えでしょうか?■毎日牛乳を飲んでいるから自信がある!■■10年前に簡単な検査で良好と言われたから安心している■■たいした病気もしていないし、気になる症状もないから大丈夫■などと十分とはいえない根拠で骨粗鬆症を放置してはいないでしょうか? わが国の骨粗鬆症患者は約1300万人と言われています。特に女性の場合、閉経後に徐々に骨密度は低下していきます。その他、糖尿病や肝臓、腎臓の病気、喫煙やステロイドの服用など様々なファクターが関与します。しかし骨粗鬆症の進行と強く相関関係にあるのは年齢で、いくら牛乳が好きでも、いくら体操やウォーキングを心がけているといっても、そしてこれまで健康であったあなたにもお年とともに骨粗鬆症は進んでいる可能性があるのです。 脆弱性骨折として一般的に知られる骨折は、主に椎体骨折(脊椎圧迫骨折)と大腿骨近位部骨折です。こういった骨折を日々よく見かけますが、一度こういった骨折を受傷すると長期間の治療を要する上、受傷前に比べ運動能力が低下してしまいます。普段の生活に戻れず、介護が必要になってしまう方も少なくありません。また一度骨折を受傷した後、適切な治療を行わなければ二度目、三度目の骨折をするリスクが何倍にもなることがわかっています。 骨粗鬆症の診療に携わる我々整形外科医の役目は、骨粗鬆症を正しく診断し、より良い手段でこれを治療することです。多様なお薬が開発され、効果的に治療することが可能になりました。どのお薬が適切かを考え、段階に応じて薬を上手に使い分けて治療を行えば骨の強度は上昇し、骨折を防止できます。 どうぞ皆様、是非一度当院で骨密度測定を受けてみてください。骨の強度と質、これら双方が良好ならば、本当の意味でご安心いただいて問題ないでしょう。もし骨粗鬆症が始まっていたなら、骨折してしまう前に、その治療法を検討致します。骨折して痛い目にあったことのある方なら、骨折の連鎖をきたさないように、はっきりと目に見える検査結果を元に状態をご説明致します。皆様が健康的な生活を過ごせるよう願ってやみません。(うずまさ診療所 院長 野尻 武浩)検査レポート2うずまさ診療所年齢とともに進行する骨粗鬆症
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