うずまさだよりNo85
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70歳以上60〜69歳50〜59歳40〜49歳30〜39歳20〜29歳糖尿病専門外来のご案内糖尿病専門外来のご案内(13)糖尿病とは、インスリンという膵臓から出るホルモンが十分に働かないために、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。血糖値が高い状態が続くと、神経や目、腎臓にさまざまな障害を引き起こし(3大合併症)、また動脈硬化が進んで心臓病や脳卒中などの病気につながります。 糖尿病にはいくつか種類があり、そのほとんどを占める2型糖尿病は、遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの生活習慣や加齢などが原因になります。 糖尿病治療の基本は、食事療法、運動療法、薬物療法ですが、これらをうまく実践するためにはコツがいります。特に、糖尿病患者さんの大半を占める高齢者では(図1)、合併症の予防だけでなくフレイルの予防も同時に考慮しなくてはなりません。食事療法では、エネルギー制限から適切なエネルギー・栄養摂取にギアチェンジをしていく必要があります(図2)。また、高齢者は低血糖を起こしやすく、重症低血糖は認知症、心臓病、転倒などのリスクとなるため、血糖値を高すぎず低すぎず適度な状態に保つことが求められています。年齢別の課題目的栄養の考え方 血糖値をはじめ、体重や血圧・脂質をきちんと管理して将来の合併症を予防し、かつ高齢者ではフレイルも予防し、糖尿病でない人と同じ生活の質を保ち長生きすることが糖尿病治療の最終的な目標なのです(図3)。 このように、糖尿病の治療は、患者さんの年齢、他の病気、生活環境、治療意欲などに応じて個別の対応が重要となります。治療薬も日々進歩しておりますので、多くの選択肢の中からそれぞれの患者さんに応じた治療を提案することができます。当院では、糖尿病専門医と管理栄養士などが連携して診療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。糖尿病分野では、ここ数年で新しい画期的な薬も続々登場し、治療も急速に変貌しています。太秦病院、うずまさ診療所では、これらの治療薬を使いこなすことの出来る糖尿病専門医による外来を開始しています。糖尿病専門外来(特別号 No.85)ギアチェンジ糖尿病細小血管合併症(網膜症、腎症、神経障害)および動脈硬化性疾患(冠動脈疾患、脳血管障害、末梢動脈疾患)の発症、進展の阻止健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持、健康な人と変わらない寿命の確保出典:政府「ニッポン一億総活躍プラン」フォローアップ会合資料(2018.05.30)より引用■谷雅文、医事新報4797「高齢者の栄養管理」p41-47の図4から引用改変高齢者ケアに携わる全ての方へ「食べるにこだわるフレイル対策」(東大・飯島勝矢)〜5055過栄養、メタボ予防60657075過栄養、低栄養個別対応生活習慣病予防フレイル・サルコペニア予防適切なエネルギー高タンパク・高ビタミンDUzumasa Healthy Newspaper808590〜(歳)低栄養、フレイル予防血糖、体重、血圧、血清脂質の良好なコントロール状態の維持日本糖尿病学会編・著:糖尿病治療ガイド2018-2019,2018:P28,文光堂※「糖尿病が強く疑われる人」の判定 ヘモグロビンA1cの測定値があり、身体状況調査票(6)(c)及び(7)に回答したもののうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)の値が6.5%以上、または、身体状況調査票の(7−1)「現在、糖尿病治療の有無」に「1有」と回答した者※「糖尿病の可能性を否定できない人」の判定 ヘモグロビンA1cの測定値がある人のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.0%以上、6.5%未満で、“糖尿病が強く疑われる人”以外の人資料:厚生労働省健康局「平成28年国民健康・栄養調査」より   厚生労働省政策統括官付政策評価官室作成1,000800600400200■ 糖尿病が強く疑われる人■ 糖尿病の可能性が否定できない人0太秦病院・うずまさ診療所エネルギー制限塩分・脂肪制限図2図1(万人)図3

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