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睡眠時無呼吸症候群外来のご案内

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群の臨床症状

  • 睡眠中の窒息感
  • 中途覚醒
  • 起床時の爽快感の欠如
  • 日中の疲労感
  • 集中力の欠如

睡眠中に咽頭部の閉塞により呼吸が停止す状態を生じ疾患です。呼吸停止状態が10秒以上続くと無呼吸といい、換気量が30%以上減少し、SpO2が3%以上減少する状態を低呼吸と言います。睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を合わせて無呼吸低呼吸指数(AHI)と呼び、AHI≧5を睡眠呼吸障害と呼びます。さらに臨床症状のうち2つ以上を伴ったものを睡眠時無呼吸症候群といいます。

睡眠時無呼吸は気道に関係しない中枢性の呼吸停止もあるが、通常は気道閉塞性の呼吸障害であるため閉塞性睡眠時無呼吸症候群Obstructive Sleep apnea syndrome OSASが治療の対象になります。

症状

最初はイビキが大きいことを家人から指摘されたり、旅行で同室者からいびきがうるさいと文句がでること訴えることが多くあります。さらに呼吸停止があることを指摘されて心配になってみえることもあります。イビキは上気道の狭窄を示し、OSASの予備軍であることを示しています。アルコールや睡眠導入剤で症状は増強されます。また、昼間の眠気や疲労感の増強が生じてきます。さらに、理由のはっきりしない高血圧や不整脈などの循環器症状が生じてきます。もともと不規則な生活を送っていると、睡眠に直接関係する症状より先に他の症状に気がつくこともあります。その時は睡眠時無呼吸の発見が遅れる可能性があります。

診断

診断

睡眠検査が必須です。
簡易検査とポリソムノグラフィー(PSG)があります。PSGは脳波、眼電図、筋電図、心電図、呼吸状態、体位やSpO2を同時に計るものです。入院が必要で有り、非常に多くのコードがつながった状態になります。診断は簡易モニターでつけることも可能です。臨床症状が明らかであるのに、簡易検査では測定結果が微妙な場合にはPSGを行わなければなりません。簡易モニターは自宅で検査することが可能です。簡易検査でもAHIやSpO2は測定されるため治療方針の決定には有用です。

AHIが5〜15を軽症、15〜30を中等症、30以上を重症とする。また、SpO2は90以下であれば重症の可能性があります。

治療

外科治療

口蓋扁桃摘出術

2度以上の口蓋扁桃肥大、あるいは埋没型扁桃により咽頭腔が狭小化している場合には積極的に摘出術を選択します。特に小児では扁桃肥大が原因になっていることが多く、この手術が有効です。

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)

軟口蓋が40mm以上で軟膏外部に限局した気道狭窄では有効です。狭窄が全周性であったり、老人や肥満者には適用できないなど適応に限界があります。

気管切開術

全ての気道管理法が無効な場合には行います。

保存的治療

口腔内器具の使用

マウスピースを用いて下顎を前に出したり、舌を前に出すことがと有効なことがあります。口腔内器具との相性がよければ良い方法です。

持続気道陽圧法

現在おこなわれている治療方法の大部分は持続気道陽圧法です。機械を用いたNasal Continuous Positive Airway Pressure(nCPAP)と呼ばれる方法です。AHI≧30の重症患者にはnCPAPが第一選択とされます。鼻マスクを用いて機械的に咽頭部に圧力をかけることで気道の開通を得る方法です。有効性は確立しています。当院でもnCPAPの使用によって劇的な改善例を経験しています。

治療

まとめ

睡眠時無呼吸は続発性におこる高血圧や他の重篤な心疾患、仕事中の強い眠気による事故が問題です。治療を開始すると非常に爽快になります。治療としてマスクを始めたら一生外せないというのは誤解です。諸条件が改善して治療不要になった方もたくさんいます。

自分のためにも社会のためにも疑いがあれば早急に診断&治療しましょう。